妊娠によるホルモンの変化
妊娠すると多くのホルモン分泌が変化を起こします。
特徴的なものをご紹介します。
hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)
妊娠初期から10週ぐらいまでをピークにその後、一定量分泌されます。
黄体を刺激してプロゲステロン産生を促進し、妊娠を維持、胎児の精巣に働き、テストステロン産生を促進、甲状腺刺激作用、リラキシン分泌促進、子宮血管拡張、子宮筋弛緩作用があります。
hPL(ヒト胎盤性ラクトーゲン)
妊娠6週から36週まで増加し、胎盤が出ると急激に低下します。
脂質を使った母体のエネルギー代謝の調節、抗インスリン作用、胎児血管新生作用があります。
E2(エストロゲン)
妊娠初期から妊娠末期に向かって著名に増加します。
妊娠していない時とは違うルートで合成されます。
妊娠中は胎盤からも分泌されます。
子宮筋を肥大、子宮内膜の血管増殖、乳房発育促進、ナトリウムや水の再吸収促進、皮膚の色素沈着を起こす、頸管粘液の分泌をします。
P4(プロゲステロン)
妊娠中を通して増加します。
妊娠8週以降、黄体から胎盤での産生に移行します。
子宮筋収縮抑制、体温上昇、乳房発育をします。
その他の胎盤で作られるホルモンたち
・副腎皮質刺激ホルモン
・胎盤性成長ホルモン
・リラキシン
・インヒビン
・アクチビン
・ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)
・甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)
・副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)
・成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)
・ソマトスタチン
各臓器のホルモン分泌
・甲状腺ホルモン
・成長ホルモン
・コルチゾール
あらゆるものを総動員して子供を育てようとしているのですね。
この時の母体の中は、ダイナミックかつドラスティックな変化を起こしています。
その変化に適応していくことがいかに大変かことか。
子供を育むということは神秘的であり、そして過酷なことです。
銀のすず